「オフィス=仕事」
「家=暮らし」
という概念がこの1年間で大きく変わりました。生活の中に仕事が入りこみ、境界が無くなってきています。上手くメリハリをつけないと、生活も、仕事も、中途半端な環境が出来てしまいます。働くモードにスイッチを入れる、生活モードに切り替える、そんな手助けになるデザイン が新しい働き方には必要です。
デザインという視点が加わることで、働く環境はよりポジティブに豊かになる。

オフィスと家のワークプレイスの現状

昨年から働き方が大きく変わり、オフィスでなく家で働くことが多くなったことで、通勤時間がなくなる、自分で時間をコントロールして仕事ができる、余計なコミュニケーションに時間を使わない、などの良い一面と、コミュニケーションがとりにくい、仕事と生活のメリハリがない、働く環境が整っていないなど、悪い一面も見えてきました。
一方、人が少なくなったオフィスでは各々距離をとったり隔てたり、少人数で集中してWEB会議、空いた空間をリフレッシュスペースに、コミュニケーションを誘発する場所を作るなど、機能優先オフィスだったオフィス空間に、余白が出来ることで、ニューノーマルな働き方に合わせた変化が起こっています。

今の状況をポジディブとらえ、仕事と暮らしを今後どのように充実させていくのか、ニューノーマルな働き方に必要なものが少しずつ見えて来ています。

「オフィスでの新しい働き方」「家をどのようにオフィス化するか」2つの視点から考えてみます。

オフィスでの新しい働き方

オフィスに機能だけではない豊かさが求められています。今までオフィスで仕事をすることは当たり前でした。この1年でその常識が大きく変わり、ニューノーマルな働き方では、オフィスでなくても仕事は出来るということがスタンダードになりました。オフィスに来る意義から考えないと、オフィスは自体必要ないという考え方も。一方で在宅ワーク疲れで、オフィスに人が戻ってきているという話しもここに来て多く聞こえてきます。ニューノーマルな働き方にあったオフィス空間があれば、オフィスの必要性はより増すのではないでしょうか。

 

・WEB会議
・コミュニケーション誘発
・ソーシャルディスタンス、感染対策
・家より心地良い空間環境
・気分の切り替え・リフレッシュ

 

■WEB会議に適した吸音ブースを。
音環境を整えることが、他の人の仕事を効率を高めるために必要
OFFICIA吸音パーテーション

■仕方なく仕切るのではなく、オフィスの間仕切りをポジティブに変える
SASAU

■モビールで空気の動きを可視化して、ふっと一息
motfer toolモビール

■シャボン玉のような浮遊感ある仕切りで軽やかに間仕切り

BALLOON TRAY

 

家をどのようにオフィス化するか

好きな場所で働く、とてもいいように聞こえますが、すぐ近くに快適な働く空間があるとは限りません。多くの人が、いつも暮らしている生活空間で、ただPCのスイッチを入れることで、そこをオフィスとして使用しているのではないでしょうか。生活空間と仕事場を区別し、快適な働く環境を作り、働くスイッチを入れるもの、そんな仕事モードに切り替えるもの、家をオフィス化し、ニューノーマルな働き方を支えるデザインが必要です。

 

・家庭と仕事をどう分けるか
・ポップアップできるオフィス
・快適な空間が必要
・生活感が見えると生活に引き戻される
・同じ姿勢で身体が疲れる

 

■仕切りを立てることで簡単に仕事モードに空間をスイッチ
SASAU

■組立簡単・高さ変更も自在なパーソナルワークデスクで立ったり座ったり、テラスも即席オフィスに
T-DEX パーソナルデスク

■増えていくオフィスの資料は、組み替え可能なスタイリッシュなシェルフで解決
RAY shelf

■仕事で必要なものをさりげなくひとまとめに仕舞う
MOHEIM LINDEN BOX

 

「THINK THE BORDER」

働く環境を新しい視点で捉え、生活を豊かにすることを目指す展示会を2021年4月に開催。私たちの考えるワークプレイスの在り方を「5つのテーマ」の空間で表現、コワーキングスペースとして働いてもらいながら、ニューノーマルな働き方を体感していただきました。
https://gallery.copack.co.jp/exhibition/ttb/

lounge


朝、カフェでコーヒーを飲みながら頭の中を整えるように、頭と心を切り替える時間や空間も必要です。自分のデスクにつく前に、仕事終わりに、従来のデスクとチェアではなく、陽の光を浴びながらアウトドアファニチャーやハイテーブルで頭の中を切り替える。テラスやラウンジのような場所をイメージした提案です。
motfer toolモビール

room


空間を高い壁で区切るのではなく、小屋のようなフレームだけを立ち上げました。線だけで区切られた空間は、周囲と繋がりつつも、一つの閉じた部屋のようにも感じる不思議な印象を持ちます。限られたオフィス空間の中でも圧迫感なく空間を区切ることができます。ここには多人数が集える大きなテーブルがあり、実際に仕事をすることもできます。レイヤー= 重なり。柄と柄の重なり、素材と柄の重なり、立体と平面の重なり。それらがさらに重なることで生まれる新たな視覚的表現や物質を、私たちが日々よく使う物に落とし込みました。
SASAU

personal


働く際の心地良さとして、音や視覚も重要な要素の一つです。一人で作業に集中したい時、WEB会議や電話など少し人と距離を置きたい時、そんな時に必要なパーソナルな空間やアイテムを提案します。周りの環境を遮断することだけを考えるのではなく、狭小空間の中でいかに快適に過ごせるかを考えることで、限られた空間の可能性を広げます。
OFFICIA吸音パーテーション
RAY

home


働く場所や時間が多様化し、その境界はますます曖昧になってきています。家で仕事をすることも特別なことではなくなってきました。その曖昧な時間の中での緩やかなオンオフのコントロールを手助けしてくれるプロダクトを紹介します。仕事のスイッチを入れてくれるもの、逆に気持ちをリラックスさせてくれるもの。空間全てを変えなくても、一つのものが生活環境をより良く変えてくれることもあります。
RAY shelf

flexible


毎日決まった空間や家具で働くのではなく、自分達で空間自体も変化させてみませんか?フレキシブルな空間は、仕事の効率性にも関係します。そんな考えを実現する自由度の高いプロダクトやクリエィティブなアイテムを紹介します。その物がもつ名前を一旦外してみることで、同じ物でも全く異なる使い方を発見するかもしれません。
T-LEX ポップアップテーブル
T-DEX パーソナルデスク

最後に

自由に場所も時間も選択できるニューノーマルな働き方が定着していく中で、仕事と暮らしのスイッチをポジティブに切り替えるデザインが求めれられています。私たちのできるデザインによって、暮らしを豊かにする働き方をサポートしていきたいと思います。