「マネキン」、「トルソ」、他には「ボディ」なんて言い方もありますね。どれも店頭で、商品を着せてディスプレイする人型のツールです。

アパレルブランドのVMD担当者やショップスタッフにとっては日常的に使われている言葉ですがはっきり違いを説明できますか?

分かってる風で乗りきってきたみなさん、安心してください、今日で解決します。

 

マネキンとトルソとボディの基本的な違い

上の写真は最もオーソドックスな「マネキン」と「トルソ」です

その違いはズバリ、頭、腕、脚の有無です。具体的には以下のとおり。

マネキン:全身(頭と腕と脚がある)

トルソ:胴体部分のみ(頭と腕と脚がない)

ボディ:ほぼトルソと同義(特に布張りのものを指すこともある)

以上が基本となります。

基本に収まらないものも解説します。

頭のないマネキンはヘッドカットマネキンと呼びます。脚はないけど腕のついたトルソは、そのまんま「腕つきトルソ」なんて呼んだりします。頭と腕がついたトルソは「ヘッドつき腕つきトルソ」と私は呼んでます。このあたりは人によって違うようですね。「脚なしマネキン」という呼び方はあまり聞きません。

ひとまず、マネキン=全身、トルソ=胴体が分かっていれば問題ないでしょう。

 

ちょっと気になるその語源は国際的

マネキン:mannequin(仏語):「モデル」

トルソ:torso(伊語):「胴体」

ボディ:body(英語):「身体、胴体」

らしいです…無駄に国際的ですね(笑)

 

それ以外の特徴

脚の有無以外にも、マネキン、トルソそれぞれには素材、製法が違うことから次のような特徴があります。

マネキンはFRP製で白塗装仕上げのものが一般的です。FRPは比較的、型改造がしやすいため、ブランドに合わせてポーズや体型、顔を改造した別注品を作ることができます。中規模以上のアパレルでは別注品を作ることが慣例でしたが、昨今ではコストダウンと小ロット発注のため 、既成品を使うことも増えてきました。

当社ではお客様に合わせて別注品、既成品両方を提案しています。

トルソは金型によるプラスチックまたはスチロール製のものが一般的です。表面は布張りのものと塗装仕上げのものがあります。金型成形のため、マネキンに比べて安価ではあるものの、型改造は難しいです。

私は通常、ブランドに適した既成型を選択し、布の素材やベース仕様などのコーディネートでオリジナリティを表現することが多いです。

 

まぎらわしいものとトレンド

上の写真は当社の最新コレクション「Third」のものです。マネキン、トルソの違いを書きながら、こんなまぎらわしいものを紹介してすいません。作ってすいません。しかし、このような、マネキンとトルソの融合したような、「まぎらわしいもの」が流行してきているのです。数年前からヨーロッパで、最近は日本でも見かけるようになってきました。素材感を打ち出したり、異なる要素をミックスしたり、といった部分がファッションのトレンドともリンクしてくるのでしょう。

ちなみにどれがマネキンでどれがトルソか分かりますか?

正解は左2体が「木腕つきマネキン」、右が「ヘッドつき木腕つきトルソ」です。

 

マネキンとトルソの使い分け

最後になりますが、マネキンとトルソの違いは分かったけど、使い分けに迷っている、という担当者様はぜひ一度ご相談ください。