「メッキと塗装の違いは何ですか?」「粉体塗装とメラヤキってどう違うの?」など、お客様との会話でよく出てきます。

これだけ知っていれば、什器関係の商談ができる!の金属編です。

 

金属の種類

スチール・ステンレス・アルミ・金・銀・真鍮・知覧・銅・・・金属はたくさんの種類がありますが、什器で使用される金属の多くは、スチールとステンレスです。今回はこの2つの金属について紹介します。

 

・スチール

スチールは日本語で「鋼(はがね)」を意味します。鉄を母材に微量の炭素を配合したもの。

一般的に、炭素量が多くなるほど硬くなる。仕上げをしないと錆びてしまう為、メッキや塗装を施したものが什器に使用される。

 

・ステンレス

正式名称は「ステンレス・スチール」(錆びない鉄)で、スチールの一種。

熱に強く、腐食しにくいので表面処理が不要。傷をつけてヘアラインや磨き等の仕上げがある。

 

金属の仕上

スチールの仕上げは大きく分けると2種類で、メッキと塗装に分類される。

メッキは電気的又は化学的、物理的に金属を表面に析出させるものなので、金属で表面をコーティングしたもの。

塗装はペンキ、つまり樹脂で表面をコーティングしたもの。

擦れ合う部分は、塗装だとはがれやすいので、メッキにするなど、メッキの表面は金属・塗装の表面は樹脂なので用途によって使い分けが重要。

 

メッキ仕上

物質の表面に、金、銀、ニッケル、クロムなどの薄い金属膜を析出させる技術です。一般的に「メッキ」と言われるのは湿式めっきのことを指し、電気めっき、無電解めっきなどのメッキ手法がある。今回は、什器で使用される、代表的なメッキ種類を紹介します。

 

・クロームメッキ(クロムメッキ)

非常に耐食性が良く、硬く、耐候性、光や熱の反射性がよいメッキ。多種多様に、多く使用されるメッキ。

 

・ニッケルサテンメッキ

二ッケルを厚付けした後、一方向にヘアラインのような加工をしたものです。後処理に塗装が必要。

ステンレスに近い仕上げ理なのでステンレスの代用で使用されることが多い。

 

・アンティークゴールドメッキ

真鍮のパーツをあたかも長い間使用したように見せるめっき。仕上げの程度により色、光沢を支えることが可能です。後処理に必後ず塗装が必要。

 

塗装仕上

スチールを防錆処理を施した上に、樹脂を付着させたもの。ラッカー塗装・ウレタン塗装も一部使われますが、金属什器の塗装はほとんど加熱される事により塗膜に重合反応が起こり、塗膜が完成される焼付塗装を使用。什器で使用される、代表的な焼付塗装を紹介します。

 

・メラミン樹脂焼付塗装(通称:メラヤキ)

もっとも一般的な焼付塗装。塗膜の性質は保色性が良く耐候性・耐薬品性・耐磨耗性も平均レベルを有する。

小ロット対応可能。

 

・アクリル樹脂焼付塗装

アクリル焼付は、乾燥温度が非常に高温のため取り扱いが比較的難しい 。メラミン焼付塗装に比べると耐候性、耐薬品性に優れる為、屋内用途にも幅広く使われる。メラミン焼付塗装の1ランク上の塗装。

 

・粉体塗装(エポキシ系・PE系)

粉体塗装による完成塗膜は、塗料に使用される高分子樹脂の特性により高膜厚で優れた塗膜強度、化学薬品性、耐食性、耐候性に優れている。低公害:粉体塗装は有機溶剤を全く使用しないため、塗装作業時における大気汚染、火災、中毒などの危険性が大幅に減少。ただし、小ロットの対応が難しい。

 

・黒皮風塗装

酸化皮膜(黒皮)に覆われた鉄の事を「黒皮鉄」と呼び、それを模した塗装。

特徴はメッキ跡やスチール表面の素材感が表現され、独特のムラ感が表現できます。

独特の風合いが消えてしまうので、塗装前の防錆処理が出来ない為、塗装膜の内側に錆が出やすい仕上げ。

 

 

最後に

これだけ知っておけば、今日から「パイプはスチールのメラヤキ仕上げにしてください」レベルの金属什器の会話ができます。

金属の塗装だけでも、トレンドがあったり新しい仕上げが開発されたり、常に動いています。

今回紹介したものは基礎編です。今後は、少し掘り下げた発展編のコラムを順次公開していきます。

 

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